<Header>
<Author: 王維>
<Title: 終南山>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 唐詩選　上>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 漢文無假名>
<style2: 日本漢文訓讀無假名標注>
<TranslatedTitle: 終南山 >
<BookPage: 205>
<UsedPage: 1>
<Feature: 6>
<End Header>
<Poem>
太乙近天都，
連山接海隅。
白雲迴望合，
青靄入看無。
分野中峰變，
陰晴衆壑殊。
欲投人處宿，
隔水問樵夫。
<End Poem>
<Translation>
終南山の絶頂に近い北側に、いわゆる太一宮がある。漢の武帝がここにきて、この山を封じて太一山といったと言いつたえられている。自分も今ここにきてみると、なるほど、天帝の都 にせまるかと疑われるほど、そそりたっている。うねうねと連なる山脈が東方へ伸びて、はるか海のほとりにまでつづいている。今まできれぎれになっていた白い雲が、ふりかえって見ると、 はやいっぱいにひろがって、わが背後をとじこめている。そうかと思うと、さっきまで見えて もや いた薄青い靄が、いつのまにか消えてしまった。この山は北は雍州に属し、南は梁州と荊州に屬して、それに應じて天文の分野までちがっているほど、廣い領域にわたっている。あちらこちらとたくさんの谷間ができていて、その一つが 晴れていても、ほかのところは曇ったり雨が降ったりしているというありさまで、千變萬化 の山である。さて日も暮れに近いので、どこか人里に出で宿を借ろうとしたが、人家も見えず往来の人もない。幸いなことに、谷川の向こう岸にいる樵夫を見つけたので、大聲をあげて呼びとめ、どちらへ行けばよいかをきいた。
<End Translation>